Three.js r82で何が変わったのか
2016/11/08
はじめに
皆さんこんにちは、カブクの近接戦闘担当のあんどうです。先週はXガードと50/50を覚えました。主に個人メモとしてThree.jsの10月リリースの内容をまとめます。
要点
今月も大きな変更があるようには思えませんが、three.modules.jsも追加されてES6モジュール対応がどんどん進んでいる感じです。「初めてのThree.js 第二版」はまだ行けると思いますが、そろそろ全サンプルコードの動作を確認して、問題があるようなら修正版をアップしたいです。
コードの変更点
ということで以下、r82のリリースノートの要約です。
- three.js
- ES6モジュールのビルド、three.modules.jsが追加されました。(#9597)
- Clock
- getElapsedTime()が前回実行時からの経過時間ではなく、初回実行時からの経過時間を返すという不具合が修正されました。 (#9692)
- DataTexture
- unpackAlignmentプロパティのデフォルト値が1に設定され、サイズが2のn乗ではないテクスチャに対応しました。 (#9566)
- Geometry
- computeFlatVertexNormals()メソッドが追加されました。3つのvertexNormalsにface.normalを代入してフラットなシェーディングにします。 (#9222)
- ImageLoader
- img要素作成時のエラーをonErrorコールバックで拾えるようになりました。 (#9799)
- InstancedBufferGeometry
- addGroup()の不具合が修正されました。(#9815)
- Math
- 線形補間用のメソッド、lerp()が追加されました。 (#9767)
- Matrix3
- applyBuffer()の不具合が修正されました。 (#9910)
- Matrix4
- applyBuffer()の不具合が修正されました。 (#9910)
- Object3D
- 描画の前後に呼び出されるonBeforeRender()とonAfterRender()が追加されました。 (#9738)
- ParametricBufferGeometry
- ParametricGeometryのBufferGeometry版が追加されました。 (#9702)
- PolyhedronBufferGeometry
- PolyhedronGeometry、TetrahedronBufferGeometry、OctahedronBufferGeometry、DodecahedronBufferGeometry、IcosahedronBufferGeometryのBufferGeometry版が追加されました。 (#9757)
- ShapeUtils
- 三角形分割の計算で使用されているNumber.EPSILONが取り除かれました。 (#9844)
- Spherical
- copy()メソッドの不具合が修正されました。 (#9737)
- TubeGeometry
- フレネ・セレ標構の計算がTubeGeometryからCurveクラスのcomputeFrenetFrames()メソッドに移されました。 (#9851)
- TubeBufferGeometry
- TubeGeometryのBufferGeometry版が追加されました。 (#9841)
- Uniform
- onRenderでuniform変数を変更する機構が削除された? (#9662)、(#9741)
- WebGLRenderer
- WebGLState
- NoBlendingが設定されたときに各種Blendingパラメータがリセットされるようになりました。 (#9839)
Examplesの追加
examplesの追加はないようですが、既存のオブジェクトがいくつか変更されています。気になった項目だけ以下にあげます。
- GLTFLoader
- バンプマップ・圧縮テクスチャの追加や不具合の修正などいろいろ変わりました。(#9704、#9721、#9729、#9726、#9786)
- VREffect
- なんか色々ちまちまと変わったようです。(#9695、#9732、#9743、#9778、#9787、#9747)
- WebGLDeferredRenderer
- メンテナンスされてなくて消されてたWebGLDeferredRendererが復活しました。 (#9772、#9833)
それではまた来月。
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